スター誕生

2015年ショパンコンクールの覇者、22歳チョ・ソンジンさんのピアノリサイタル@サントリーホール。

この寒空の下、会場の中は異空間。開演前から、彼の演奏を楽しみにしている熱気がひしひしとー! その皆様の期待通りの、素晴らしい演奏会でありました♪♪

彼の、澄みきったピュアな音色。私などはもうそれだけで、胸が一杯になってしまいます・・・ 圧巻は後半のショパンのプレリュード。コンクール直後の来日公演の時より、更に曲を掘り下げ、24全ての曲の喜怒哀楽をそれぞれ違う音色ではっきり弾き分け、まるで壮大な人生ドラマを見ているような、素晴らしい演奏を私たちに聴かせてくれました!

最後スタンディングオベーションの中、アンコール曲の英雄ポロネーズを弾き出すなり「オー!」「キャー!」の大歓声!ロック会場?如くの熱気と感動に包まれました♪

当のご本人は、ただ真摯にピアノに向かっていて、いたって謙虚。派手なスタンドプレーなど何もないのに、なぜか彼の演奏を聴いた皆はこんなにアツくなるという・・・ソンジン様、あなたはやっぱりスターでした☆

これからは、皆の道しるべとなるべく、ピアノ界を牽引していってほしいー末永くのご活躍を心よりお祈りしております♪

 

追伸: 今回のプログラム冊子に、作家の恩田陸さんがソンジン君へのエッセーを寄せておられ、興味深く読んでいたらナント、この度の直木賞に恩田さんの著作「蜜蜂と遠雷」が決まった、とのタイムリーなニュースが!彼が15歳の時、初めて参加して優勝した浜松国際ピアノコンクールを基に書かれたフィクション、なのだそう。